おばちゃんナース☆立ち上がる!!

アクセスカウンタ

zoom RSS 職責におけるパラダイムシフト

<<   作成日時 : 2006/09/09 13:08   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 5

やまちゃんです。






ナースの皆様、



ちょっと聞いてもいいですか〜?






看護師の役割」、または「看護師はどうあるべきか?」と質問されたらどう答えますか?






これは、私が大学のときに、指導教官(哲学の先生でした)にいきなり聞かれた質問です。




当時の私は「個々の患者さんのニードを把握して、それに沿った支援を行う」なんて、マゴマゴしながらも答えた記憶があります。

私の答えに対して、先生は、「じゃあ、糖尿病の人が『甘いものが食べたい』というのが強い望みだったら、それをかなえてあげるんですか?」「『注射はいや』って言われたら、やめてあげるの?」「『死にたくない』というのが唯一の望みだったらあなたは何をしてあげられる?」など、怒濤のように数々の質問を浴びせてきました。

私は、いつも穏やかな先生の激しい口調にびっくりし、それ以上は何もいえませんでした。



当時の私は知らなかったのですが、このとき先生はすでに癌の末期で、それから一年も経たないうちにお亡くなりになりました。50歳になったばかりと、研究者にとって油の乗った時期でありました。コツコツと積み重ねてきた研究も残念ながら完成の日の目を見ることはできませんでした。


先生は、病や死に直面して生きることが、当事者にとっていかに厳しいものかを私に伝えたかったのでしょうか?そして、看護師である私の考えの甘さ、薄っぺらさも…。







そのときから20年近く経った今の私の答えは、



ば、ば〜ん!!






職責を果たすこと、




です。



自分に与えられた仕事、患者さんに対してや病棟や病院の中での役割りに至るまで、しなければならないことを恙なく遂行して行くということです。

患者さんにとって辛いこともしなければなたない場面も多々あります。

チーム全体の意見と自分の考えのすり合わせができず、納得できない業務もあります。




それでも、やらネバならぬことはやらねばならぬ、のです。




中には、心がチクチク痛む仕事もあります。
でも、それが必要な業務であれば、向き合っていかねばなりません。





看護師たるもの、患者さんとのステキな時間を過ごしている自分を夢見ることがあります。
ゆったりとした時間の中で、患者さんの思いを傾聴する…とか、
一人一人ゆっくりお風呂に入れてあげて、湯船の中で、傷む部分をそっとマッサージしてあげて…なんてね。




でも、私たちの入浴介助現場は、まさに魚河岸です。





はいっ、いっちょ上がり〜!あとよろ!!




ほいっ、お次の方〜!




言葉はここまでではないですが、一日に50人以上お風呂に入れてあげるには、どうしても手早さになってしまいます。




病棟内では、しばしば運動会をしています。




でも、「職責を果たす」ことが看護師として一番大事なことと思えるのなら、どんな職場にいても、どんなに忙しくっても、その基本はぶれないと思っています。


「こんなんじゃあなかった」「もっと、看護がしたい」なんて言葉を時々聞きますが、どんな現場でも看護はあります。

そこそこの現場での、われわれの使命を客観的にみつめて、やらなければならないこととやってあげられることをきちんと優先順位をつけて、確実にこなすこと、看護師の役割りとしてもっとも大事なのはこのことだと思っています。



そして、できれば、ユーモアのエッセンスを加えてやっていきたいと…思っとります。


仕事が忙しくったって、ユーモアは余分な時間をかけなくてもできますから。
なんたって、色んなケアをやりながら十分できることですから、ね。








ところで、ここのところ、業務が大きく変化してきております。
このことは、今までも色々愚痴ってきてはおりますが…。



これが私の“職責”と考えてきていたものが、変遷しつつあります。





療養型Nsの業務に、一般病棟Nsの業務をかなりの割合で組み入れた概念にパラダイムシフトする必要があるでしょう。






うちのスタッフから最近よく洩れる、
「こんなの療養と違うよ〜」とか、
「患者さんに何にもしてあげられなくなった」「ゆっくり話を聞いてあげられないよ〜」などの思いは、
ここに至っての、転換の苦しみを物語っています。



今までやってあげられてきたことで、できなくなっていくものは多いかもしれない。
でも、現状でできること、やるべきことが私たちの今の“職責”なんだよ。
悩んでも仕方ないよ。
今できることを、ミスのないようにやっていこうよ。


と、スタッフと労いあうこの頃です。










<おまけ>

「パラダイムシフト」や「パラダイム」って、医療のかたがたよく使っている場面を拝見しますが、悲しいことに「カテゴリ」という言葉と混同している場面をちょくちょく見かけます。
「パラダイム」「パラダイムシフト」に関してわかりやすく説明しているものがありましたので、以下に引用します。
パラダイムは「範列」と訳されます。元来は文法の用語で語形変化表を意味しますが、
言語学では、例えば「雨が降る」と云う文の中で、雨の代わりに用いることが出来る雪
・雹ヒョウ・霰アラレなど一連の語が存在するとき、それらの語がパラダイムと呼ばれます。
また思想史で屡々言われる「パラダイムの転換」と云うときは、同時代に共通して用い
られている思考のパターンの転換のことです。これは、クーンが『科学革命の構造』の
中で提示している概念で、その場合のパラダイムは、科学者たちが、共通に理解してい
る一連の考え方、「知の枠組み」を意味します。この意味でのパラダイムが固定化して
しまうと科学それ自体が行き詰まるために、「パラダイムの転換」が求められることに
なります。

私自身大学時代にクーンの『科学革命の構造』は読みました(←読まされました)が、基礎的なレベルからチンプンカンプンでしたね。
それでも、「パラダイム」の使い方にはちょっと厳しめな私で、あります!



与えられた使命は確実に果た〜す!ゴルゴやまちゃんにバキューンとクリック</u←人気blogランキングに登録しています。

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
「職責」ですね。
自分の成長の過程で悶々としたものがスッキリするような気がします。
ベッドサイドでのお仕事がほとんどない私は「もう看護師ではない…」という不安や疎外感すら覚えていました。
でも「看護管理」という今の役割を考えると、ベッドサイドでの価値ある看護ケアを間接的に生み出すことにその「職責」があると思いました。
しかし、やっていることは毎日、毎日「クレーム処理」です。
パラダイムの転換で乗り切れるのでしょうか?…
お市
2006/09/11 13:17
>「看護管理」は私の一番苦手な業務でありますので、極力避けて生きております。お市さん、ごめんなさい。
ところで、師長や主任のカラーって、病棟全体に影響しますよね。
うちの病棟の管理者2人は、楽天家でのんき者です。主任は特に癒し系、のほほん人です。ピリピリするような厳しい状況にあっても、彼らのキャラで、かなり救われているところがおおきいですよ。今の職場で頑張ろうと思う理由のひとつで、あります。
でも、お市さんの下で働くのも楽しそうですね。
やまちゃん
2006/09/12 21:08
やまちゃんですね〜コメント有難うございました。
参考になりますので、思い出したらコメントしてくださいませ。

いつも読んでいました。
ためになります。
私も「おばちゃん」の領域に入っていますので・・・・
よくうなづけます。
これからもよろしくお願いします。
ルナ
2006/09/12 22:28
もうひとつのブログもあります。
お暇な時に(暇はないか)覗いてください。
 http://blog.goo.ne.jp/lunatakako/
 http://www.luna-aroma.com
ルナ
2006/09/12 22:29
>ルナさん、ありがとうございます。
もうひとつのブログにもお邪魔しました。

アロマですかい?
以前勤めていたホスピスの師長が一時こってまして、何か、コンセントにつなぐ方式のものをステーションに装備していたことがあります。
スタッフの8割がたはKOでした。くらくらしちゃって…。
「うちらを殺すきか?」
なんて怒っていました。
オイルをきれいに洗って、その装置をしまっても、翌日には再始動。
これの繰り返しだった悲しい思い出があります。
いいことにしろ、素人の生兵法はよくないということですな。
でも、ほかのスタッフが持ってきたオイルはエンゼルケアに使用して大好評でした。

アロマ侮りがたし。
使うんだったら、センスかちゃんとした知識が必要ですね。
やまちゃん
2006/09/14 12:04

コメントする help

ニックネーム
本 文
職責におけるパラダイムシフト おばちゃんナース☆立ち上がる!!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる